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コーヒーには、驚くべき効果があります。
多くの科学メディアは、健康な食品として、コーヒーを真っ先に取り上げます。
そんなコーヒーの「効果と効能」をたくさん紹介します。
さらにコーヒーには、心理効果があります。
コーヒーは、ストレスを解消するだけでなく、記憶力を高めたり、良い印象まで与えます。
そしてカフェに行けば、あなたの創造力が高まります。
この記事では、コーヒーとカフェインの知られざる効果と効能を紹介します。
コーヒーの効果(心理と脳)

ほとんど知られていない話とコーヒーパワー
コーヒーやカフェイン飲料について、あまり知られていないことから紹介します。
なるべく意外なもの、そして信頼できる研究データを、参考文献として掲載しています。
日常生活に役立つアイデアも取りそろえました。
コーヒーの香りが良い印象を与える

良い香りの空間は良い印象を与えます
焙煎したコーヒー豆の香りを嗅ぐと、他人でさえ親切になるという研究報告があります。[参考文献※2]
大型のショッピングモールで行われた実験です。
ここではコーヒーを焙煎する香りや、焼いたクッキーの香りが、空間に漂っています。
良い香りの空間では、ペンを落としたり、助けを求める要求(両替など)に対し、親切に行動することが判明しました。
ただし「コーヒーの香り」に限りません。
「良い香り」は、人々の行動にプラスの影響を与えます。
これは、相手に良い印象を与えるテクニックのひとつです。
コーヒーの香りがストレスを解消する
睡眠不足のマウスに「コーヒーの香り」を嗅がせると、「ストレスに関する神経細胞が回復する」という研究報告があります。[参考文献※3]
神経細胞の回復が意味することは「単純な心理的効果だけではない」ということです。
薬理的な効果を期待できます。
コーヒーの香りは、あなたのイライラを解消します。
接客にはホットコーヒーが良い

ホットコーヒーは親しみやすい印象を与えます
自分の印象を良く見せたいですか?
アイスコーヒーよりも、ホットコーヒーを渡した方が、良い印象を与えます。
エレベーターの中で、アイスコーヒー、もしくはホットコーヒーを初対面の人に預けるという実験です。
その後、コーヒーを渡した人の印象を聞くと、ホットコーヒーを持ったときの方が、親近感を感じたそうです。[参考文献※4]
この実験は「温かい」という言葉や環境が、「心理的に良い影響を与える」という仮説で行われています。
そう言われてみれば、私たちは「温かい人」という表現を使います。
(温かい人、冷たい人、という表現は、世界中で使われます)
接客にはホットコーヒーをいれるのが、良い印象を与えるひとつのテクニックです。
カフェはあなたの創造力を高める

アイデアが出ないときはカフェに行こう
研究によると、騒音のある環境(70デシベル前後)が、クリエイティブな発想を強化すると判明しました。[参考文献※8]
この実験は、カフェで行われています。
喫茶店のような静かな環境よりも、スターバックスのようなコーヒーショップが適しています。
一方で85デシベルの騒音は、創造力に逆効果と分かりました。
それはなぜ?
適度に気を散らす環境が、創造性を生むからです。
カフェは、あなたのクリエイティブな発想を刺激します。
集中しているほど、創造力が失われます。
これはおそらく「脳の電気信号ノイズ」が揺らぐからです。
コーヒーは「勉強の後」に飲むと学習効果が高い

勉強の「後」がオススメ
勉強する前にコーヒーを飲んで、目を覚まそう。
これは順番が逆です。
勉強の後にコーヒー(カフェイン飲料)を飲むことで、学習効果が高くなるからです。
研究報告によると、勉強をした「後」にコーヒーを飲んだ方が、記憶力が高くなりました。[参考文献※5]
気合いを入れるのに、勉強の前にコーヒーを飲む人が多いかもしれません。
実際は「勉強後」にカフェイン飲料を飲んだ方が、記憶の定着がしやすいのです。
これらは、勉強での話です。
試験前には、コーヒーを飲んで「カフェインパワー」を授かりましょう。
同じくカフェインの入っている「チョコレート」もオススメです。
これは、ある意味でドーピングのように作用します。
午前中に飲むコーヒーは効果が高い
ストレスに反応して分泌される「コルチゾール」という物質があります。
カフェインの効果を高めたい場合、コルチゾール濃度の高い時間帯を避ける必要があります。
コルチゾール濃度が高いと、カフェインに耐性がつきやすくなるからです。
コーヒーを飲むベストな時間帯は、午前9時半から午前11時30分です。[参考文献※7]
この時間帯が、コルチゾール濃度が低くなる時間帯です。
カフェインは、集中力の向上や覚醒作用があります。
青いカップでコーヒーが甘くなる

コーヒーは青いカップで甘くなる
食べ物の色、食器の色は、人間の味覚を変化させます。
オーストラリア連邦大学の研究によると、コーヒーカップの色が苦みを変えると分かりました。[参考文献※6]
コーヒーの場合、青いカップは苦みを弱めます。
白いカップだと、逆に苦みを強く感じます。
色による心理効果のひとつです。
コーヒーの効能(健康)

コーヒーの習慣は健康に良いです
コーヒーは、1日4杯までなら健康に良い。
ニュースやテレビなどで、よく聞くようになりました。
それでは5杯のコーヒーは、体に悪いのでしょうか?
そういった疑問にも、掘り下げてみました。
健康のカテゴリは、正しい研究データを取るのが難しい分野です。
今でもコーヒーと健康の研究データが、いくつも報告されています。
それではコーヒーと健康について、まとめて紹介します。
1日に2〜4杯のコーヒーは健康に良い
研究者たちの見解をまとめると「コーヒーは体に良い」です。
2015年の大規模な調査によると、1日にコーヒーを1〜5杯飲む人は、何らかの病気で死亡するリスクが低いと分かりました。[参考文献※9]
(心臓病、糖尿病、神経性疾患、自殺などによるリスクの低減)
それまで多くの研究でも、コーヒーと長生きの関連性は示唆されていました。
この研究報告では、5杯以上飲んでも、それほど健康に悪い影響はないようです。
ただし、子どもや妊婦は除きます。
さまざまな研究データと、国ごとの基準値を見ると、だいたい2〜4杯のコーヒーまでが、体に良いと言えます。[1][2]
- カフェインの量は1杯あたり100mgとして計算
- 特定はされていませんが、抗酸化物質や抗炎症物質などによると考えられている
しかしカフェインの過剰摂取は、死に至ります。1日にコーヒー30杯〜100杯で、死亡リスクが高まります。
実際には、コーヒー以外のカフェイン飲料(エナジードリンクなど)の飲み過ぎで、死に至るケースが発生しています。
カフェインは炎症を抑える可能性がある
2017年、スタンフォード大学の声明によれば、カフェインの摂取により、加齢や慢性的な炎症を抑えることが示唆されています。[参考文献※13]
「コーヒーが長生きに繋がる理由」のひとつと考えて良いでしょう。
他にも炎症を抑える食品には、トマト、アーモンド、鮭などがあります。
コーヒー5杯は健康に悪いのか?
カフェインは1日、400ミリグラム以内の摂取が安全だと言われています。

モンスターエナジーだと2.5本です。
それでは5杯のコーヒー(500ミリグラムのカフェイン)だと、どうでしょうか?
そもそもカフェインの摂取が400ミリグラム以内というのは、アメリカの食品医薬品局や国際食品情報評議会によるものです。
確かに健康な成人の場合、400ミリグラムは安全です。(妊婦は200mg〜300mg以内)
今のところ500ミリグラムのカフェインは、体に悪いとは言えないようです。[参考文献※10]
カフェインの反応は、個人差があるからです。
そして個人差まで盛り込んだ研究データは、現段階でありません。
(2015年の大規模調査を見る限り、5杯は大丈夫に思えます)
睡眠には悪いが例外もある
睡眠までの6時間以内に、カフェインの摂取は控えるべきです。
睡眠不足は、あらゆる病気のリスクを増やします。
しかし、カフェインに耐性のある人は、それほど睡眠を邪魔しないことも判明しています。
妊婦と子どもの安全なカフェイン摂取量
妊婦と子どもの安全なカフェイン摂取量はいくらでしょうか?
食品安全委員会にデータが公開されています。(コーヒー1杯=カフェイン100mg)
妊婦の安全なカフェイン摂取量は200mg〜300mg以下です。(コーヒー2〜3杯)
米科学メディア・ライブサイエンスのエキスパートボイスによると「12歳未満の子どもは、カフェインを摂らない方が良い」と、医師の指摘があります。
そもそも子どもは、カフェイン(エナジードリンク含む)が必要ではありません。
しかし全く摂らないというのも、現実的ではありません。
ジュースやお茶などの飲料に含まれるからです。
妊娠中のカフェインは子どもに影響するか?
妊娠中にカフェインを飲むと、子どもに悪い影響がありますか?
心配する必要はなさそうです。
妊娠中のカフェインは、生まれてくる子どもに問題行動などの悪影響を及ぼしません。
2015年の米国疫学雑誌にて掲載された研究報告です。[参考文献※11]
また、ADHDとの関連性も見つかりませんでした。[参考文献※12]
(妊婦の安全なカフェイン摂取量は200mg〜300mg以下です)
安全なカフェイン摂取に関する確実な情報
もっとも確実な情報は、農林水産省のホームページをご参考ください。
コーヒーの具体的な健康効果

コーヒーを飲むことで、具体的にどのような健康効果があるのでしょうか?
現状で判明している「コーヒーの健康効果」を紹介します。
糖尿病のリスクを減らす
カリフォルニア大学の研究報告です。[参考文献※14]
コーヒーを習慣的に飲む女性は、糖尿病のリスクが低いと判明しています。
脳卒中のリスクを軽減する
アメリカ心臓協会のレポートです。[参考文献※15]
1日1杯以上のコーヒー習慣が、脳卒中のリスクを軽減すると判明しました。
女性を対象に調査していますが、男性も同じとのことです。
前立腺癌のリスクを軽減する
アメリカ国立癌研究所のレポートです。[参考文献※16]
こちらの研究報告では、毎日のコーヒー(カフェイン)習慣が、前立腺癌のリスクを軽減するとあります。
アルツハイマー・パーキンソン病のリスク低減の可能性
コーヒー習慣が、アルツハイマー病、パーキンソン病のリスクを低減する可能性があります。
これは確定的ではありません。しかし多くの研究データがあります。[参考文献※17]
「おそらく効果があるだろう」というレベルの見解です。
EDになる確率が低くなる
1日に2〜3杯のコーヒー(カフェイン)を飲む男性は、EDになる確率が低くなると判明しています。
テキサス大学の研究報告です。[参考文献※18]
女性のうつ病リスクを軽減する
2006年までの大規模な調査により、コーヒー(カフェイン飲料)は、女性のうつ病リスクを20%軽減すると判明しました。[参考文献※19]
この研究報告ですが、カフェインの量が400mgとなっていますので、ちょっと多いと感じます。
カフェインの耐性は、個人差があります。「無理して飲むことはない」というのが前提です。
肝臓がんのリスクを減らす
医療雑誌、BMJオープンジャーナルに掲載された報告によると、コーヒー習慣が肝臓がんのリスクを減らすと判明しています。[参考文献※20]
1日2杯のコーヒーで25%、1日5杯以上のコーヒーで、50%のリスク低減があります。
これはカフェインの量に関わりません。
デカフェ(カフェインレス)であっても、効果があるとのことです。
胃食道逆流症を起こすが消化不良とは関係ない
カフェインは「胃食道逆流症」を引き起こします。[参考文献※21]
胸焼けなどの要因です。(私も経験があります)
カフェインは消化不良の要因と勘違いされやすいですが、現在の科学では否定されています。[参考文献※21]
コーヒーの雑学

最後にコーヒーとカフェインの雑学を紹介します。
コーヒーが好きな人はどうぞ。
コーヒーの好みによる性格診断
不思議なことに、コーヒーの好みによって、性格が分類されることが判明しています。
カリフォルニア州臨床心理学者のラマニ・デュルヴェーラ博士らが、1,000人規模で調査した結果です。
以下の記事にて「コーヒーによる性格診断」ができます。
カフェインに脱水作用はない

トレーニングは脳を変えます
お茶やコーヒーには、利尿作用があって水分補給には向かない。
カフェインには、脱水作用があると言われてきました。
今でも多くの科学者や専門家が、そう指摘します。
しかし実際は、カフェイン飲料に脱水作用がないことが判明しています。[参考文献※1]
今まで専門家たちは、1928年の研究データを根拠にしていました。
2000年代になって、新しくデザインされた研究によって、コーヒーの脱水作用は否定されたのです。
(新しい研究が一般的に知れ渡るのに、時間が掛かっています)
ただし、カフェインには「弱い」利尿作用があります。
とはいえ、いつも通り水分をとる人と比べて、カフェイン飲料を飲む人が、余分に尿を排出するということはありません。
カフェイン飲料を「意識的に」控えると、多くの人は「水分補給」も怠るようになります。
4日前後でカフェインの耐性がつく
定期的にカフェイン飲料を飲むと、体にカフェインの耐性がつきます。[参考文献※1]
だいたい3日から5日程度です。
利尿作用もなくなる
カフェインの耐性により、前項の「弱い利尿作用」も、効かなくなります。
つまり日常的にカフェイン飲料を飲む人は、利尿作用がほとんどありません。
コーヒーの苦さはカフェインではない
コーヒーの苦味は、カフェインによるもの。
世界中の多くの人が、そう信じています。
しかし、コーヒーの「にがみ」は、カフェインによるものではありません。
主に焙煎時の化合物が、苦味の主成分です。[1]
- 第234回「アメリカ化学会全国会議」で発表された研究報告
たしかにカフェインレスのコーヒーも苦いですよね。
焙煎とカフェイン量
意外かもしれませんが、深煎り(ダークロースト)コーヒーの方が、カフェイン量が少なくなります。
(カフェインと苦さは、ほとんど関係がありません)
また、ホットよりアイスコーヒーの方が、カフェイン量は少なくなります。
(これも誤解されがちですね)
ぬるいコーヒーがまずい理由
人間の味覚は「冷たい飲みもの」か、「熱い飲みもの」がベストです。
その中間の「ぬるい飲みもの」は、美味しく感じられないようになっています。
そして「ぬるい」と、余分に苦みを感じるようにできています。
さらに「良い香り」も、熱いコーヒーの時に放出されるので、相乗効果が得られます。
もちろん周囲の環境にも依存します。
寒いときに飲む「ホットコーヒー」は最高です。
しかし、注意が必要です。
非常に熱い飲みものは、食道癌のリスクが報告されています。[参考文献※24]
この知見は、最近になって多く報告されるようになりました。
コーヒーでお腹がゆるくなる
私もよく耳にします。
旅行中では、コーヒーを控える人が多いです。
やはり科学的にも、コーヒーでお腹がゆるくなると判明しています。[参考文献※22]
コーヒーは、大腸の運動活動を増加させるからです。
その要因はカフェインではなく、コーヒーの物質によると判明しています。
逆に私は旅行や出張時、朝にコーヒーを飲んで出すようにしています。
デカフェには有機溶剤が使われることがある
カフェインレスコーヒー(デカフェ)には、数種類の製法があります。
安価なデカフェには、塩化メチレンや酢酸エチルといった有機溶剤が使われます。
有機溶剤が使われない製法もあります。
スイスウォータープロセス(製法)や超臨界CO2(二酸化炭素)抽出法などは安心です。
コストが掛かる製法なので、ホームページなどを確認すれば表記されています。
ウォータープロセス(スイスウォータープロセスとは違う)には、有機溶剤が使われます。
コーヒーが好きなのは遺伝かもしれない
ネイチャー誌のサイエンティフィック・レポートによると、コーヒーが好きな遺伝子があるようです。[参考文献※23]
コーヒーが好きかどうかは「舌がどうこう」ではなく、単に遺伝によるものかもしれません。
また、子どもの頃に「苦くてまずい」と感じると、大人になってから、美味しいと感じるようになる傾向があります。
遺伝によって好みがあります。
「舌が幼い」なんてことは、言ってはいけません。
コスパで選ぶなら、ブレンディ キリマンジャロブレンドです。
キリマンジャロは、普通のコーヒーと比べて、圧倒的な美味しさです。
参考文献
この記事は以下の文献を参考にして、独自の解釈でまとめています。
- The effect of caffeinated, non-caffeinated, caloric and non-caloric beverages on hydration.
- The sweet smell of … implicit helping: effects of pleasant ambient fragrance on spontaneous help in shopping malls.
- Effects of coffee bean aroma on the rat brain stressed by sleep deprivation: a selected transcript- and 2D gel-based proteome analysis.
- Experiencing Physical Warmth Promotes Interpersonal Warmth
- Post-study caffeine administration enhances memory consolidation in humans.
- Bitter coffee today? Try changing the colour of your cup
- The best time for your coffee
- Is Noise Always Bad? Exploring the Effects of Ambient Noise on Creative Cognition
- Association of Coffee Consumption With Total and Cause-Specific Mortality in 3 Large Prospective Cohorts.
- Drinking Four Cups of Coffee Is Probably Safe
- Maternal Caffeine Intake During Pregnancy and Child Cognition and Behavior at 4 and 7 Years of Age
- Caffeine consumption during pregnancy and ADHD at the age of 11 years: a birth cohort study
- Caffeine may counter age-related inflammation
- Coffee and Caffeine Consumption in Relation to Sex Hormone–Binding Globulin and Risk of Type 2 Diabetes in Postmenopausal Women
- Breastfeeding may reduce a mother’s heart attack and stroke risk
- Coffee Consumption and Prostate Cancer Risk and Progression in the Health Professionals Follow-up Study
- Can coffee consumption lower the risk of Alzheimer’s disease and Parkinson’s disease? A literature review
- Role of Caffeine Intake on Erectile Dysfunction in US Men: Results from NHANES 2001-2004
- Coffee, Caffeine, and Risk of Depression Among Women
- Coffee, including caffeinated and decaffeinated coffee, and the risk of hepatocellular carcinoma: a systematic review and dose–response meta-analysis
- Coffee and gastrointestinal function: facts and fiction. A review.
- Effect of coffee on distal colon function.
- Non-additive genome-wide association scan reveals a new gene associated with habitual coffee consumption
- IARC Monographs Volume 116: Evaluation of drinking coffee, maté, and very hot beverages