もしあなたが、gifのことを「ギフ」と読んでいて、誰かから「ジフ」が正しいと訂正されたのであれば、この記事を提示してスッキリするかもしれません。
米エコノミストに、「GIFはどうやって発音しますか?」というアンケート結果が掲載されています。
確かに「ジフ」が正しいのですが、正しい発音がいつまでも正しいでしょうか?
世界的にはギフが多いが、地域差もある
スタック・オーバーフロー[※]は、200カ国以上、5万人を超えるユーザーを対象に「GIFをどう発音しているか?」というアンケートを実施しました。
- プログラマーのQ&Aサイト
これは前代未聞の大規模調査です。
その結果が、米エコノミストに掲載されました。(英語)
まずは以下から、地域ごとに色で塗られた地図を見て欲しいです。
赤系統が「ギフ」派、青系統が「ジフ」派が多いことを示します。
欧米はギフが多い
赤系統の色が濃い地域は、回答者のほとんどが「ギフ」と発音しています。
欧米諸国はギフ派が多いのです。
ヨーロッパでは75%、アメリカでは65%以上の人がギフ派です。
ロシアはもう、ほとんどギフです。
さらに先進国となると、60%程度がギフ派です。
ただしそれらは、各国の言語によって「ジ」と発音する言葉が少ないという理由もあります。
オーストラリアや中国も、ギフ派が多いようです。
日本ではジフが多い
青系統の色が濃い地域は、回答者のほとんどが「ジフ」と発音しています。
日本、インド、中東などは、ジフと読む人が多いと判明しました。
ヨーロッパでは、フランスやイタリアなどでジフが多い傾向です。
ジーアイエフはない?
読み方が分からないときは、別々に分けて「ジーアイエフ」で良いのでは?
そう思うひとは、多いかもしれません。
実はアジア以外の人々では、衝撃的なことのようです。
エコノミストの記事では、3番目に「ジーアイエフ」があるのが、最も衝撃的な結果と書いています。
個々に呼ぶことは、アジアでは珍しくないという表現をされています。
ジーアイエフと読んだことのある私にとっては、それがショックです。
ちなみにCSSは、どの国でも「シーエスエス」と発音します。
そしてjpegは「ジェイペグ」ですが、jpgは「ジェイピージー」と呼ぶことがあるようです。
この時点で、どうでもよくなると思います。
正しいのはジフだが決着はつかない
GIFとは「Graphics Interchange Format」の略です。
正しい読み方は「ジフ」です。
GIFの開発者であるウィルハイト氏が、2013年のウェビー賞[※]の式にて「ギフは違う」と否定しました。
- インターネット界の最高名誉
本来はこの発言により、決着しているはずです。
しかし、この先の未来で「ギフ」が圧倒的多数となればどうでしょうか?
「みんなギフと呼ぶけれど、本当はジフなんだよ」と、言われるようになるかもしれません。
本来の意味と現代の意味が異なることは、よくあることです。
この雑学のまとめ
とりあえず「ジーアイエフ」と呼ばなければ大丈夫でしょう。
「ジフなっ!」と言ってくる人には、
「欧米だとギフだし」と言い返せます。
WEBを学びだして、初期の方に経験する壁がgifの呼び方です。
次に「height」[1]が読めないかもしれません。
- 「ハイト」です
WEBの業界は、細かいことにこだわる人が多いかもしれません。
例えば「ホームページ」という言葉に対して、「サイト」と言わないことに、いらだつ人もいます。[※]
- 私の経験です
ジフと呼んでおけば安心ですが、私はこういう細かいことを、他人に強要するのが好きではありません。
実はこれが言いたかったのです。