夢占い(夢診断)を信じてはいけない!暗示や予知ではない理由

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夢を見ているイラスト

夢や睡眠は脳が記憶を整理するメカニズムの一部です。
最近の研究で徐々に判明しつつあります。
まだまだ夢は解明されていない分野ですが、少なくとも夢に暗示や予知能力はないと言い切れます。

でも夢占い(夢診断)って楽しいですよね。職場でも夢占いの話になると盛り上がります。
私は飛行機が墜落する夢を数年前から多く見るようになりました。

夢占いのサイトで調べてみたところ、なんと「飛行機が墜落するのは予知夢の可能性が高い」という結果に。
それだとただでさえ嫌いな飛行機に乗れない。
他のサイトでも調べると仕事で不都合なことが起こる暗示や、精神が不安定などの診断も見受けられます。
これだと私は数年前からずっと仕事で不都合なことが起こって、精神も改善されていないことになります。

エンターテイメントとして夢占いを楽しむのは良いのですが、あまり不安に思うと人生に支障がでてしまいます。
夢に自分をコントロールされてしまっては大変です。

何度か夢占いが当たってしまうと、やっぱり暗示や予知ではないかと思ってしまいますよね。
そうならないためにも夢占いに信憑性がない理由を解説します。

夢占いって当たるの?

まずは夢占いが当たるかどうかという単純な疑問です。
これには人間特有の「偏見や思考の偏り」が関わってきます。

ひとが夢占い(夢診断)に頼ってしまう理由

夢占いが当たるパターンと当たらないパターンから、人間の思考の偏りを見ていきましょう。

夢占いが当たらなかったとき
何とも思わないか、もしくは夢占いの内容すら忘れている。当たらなければ面白くないのです。所詮夢占いと思っています。
夢占いが当たったとき
「すごい! 夢占いの通り!」と興奮するか、もしくは夢占いの内容を忘れています。
予知夢だったりすると興奮しますが、良くないできごとや当たり障りのないことなら、テレビの星座占いのようにすぐ忘れるものです。

このように当たったパターンが記憶に残りやすいのです。さらに予知夢や嬉しい出来事なら日常とは違うアクセントになるため、もっと記憶に残りやすくなります。
このことからも「思ったより当たる」という印象が自己の中にできます。
このような経緯で社会に広がったものが迷信と呼ばれるものです。

信じたいことを信じる確証バイアス

人間は自分の信じたいことを記憶に残します。信じたくないことは聞きたくもないものです。
そう繰り返すことで、「これだから男(女)は……」「私は雨男だから……」という間違った認識を持ってしまいます。この現象を確証バイアスと言います。
人の思考は偶然の一致を偶然と認めないようにできているのでしょう。
天気など人間が決してコントールできないものであっても、コントロールしたいのです。

人間には要因を探すクセがあります。しかしそれっぽい要因を見つけると、そうに違いないと信じてしまうのです。

占いは当てないといけないもの

占い師

占いをビジネスとして考えるなら、当てないと都合が悪くなります。
多くの人に当てはまるようなことを言ったり質問で誘導して、あなたの性格を聞き出すというテクニックも占いには存在します。

夢占い(夢診断)には、いかにも自分に当てはまりそうなことが書かれています。

例えば以下のような夢占い(夢診断)の結果です。

  • 未来に不安がある→みんな不安を持っている
  • 自信を失っている→常に自信を持つことはできない
  • 強い意欲がある→当てはまってなくても、もしかしたら言われたような意欲があるかもと思ってしまう
  • あなたを良く思っていない人がいる→あなたは周りの人全員に好かれていると言い切れますか?

占いで自分を診断されると誰もが真っ向から否定できないものです。
占いの結果も否定しにくいように作られています。
この現象をバーナム効果と呼ばれています。

被験者に何らかの心理検査を実施し、その検査結果を無視して事前に被験者とは無関係に用意した「あなたはロマンチストな面を持っています」「あなたは快活に振舞っていても心の中で不安を抱えている事があります」といった診断を被験者に与えた場合、被験者の多くが自分の診断は適切なものだと感じてしまうが、この現象を「バーナム効果」と呼んでいる。
出典元:wikipedia:バーナム効果

自分を客観的に見ることは脳の仕組みから言っても一番難しいことです。
占いは論理的ではありません。
もし論理的に自分を言い当てられると、不快になって頭に血がのぼります。
論理的ではなく神秘的だからこそ、占いの結果を真っ向から否定しにくいのです。

このようにして夢占いは実際に当たっていなくても「当たる」という認識が広まったと言えます。

夢占い(夢診断)が科学的な精神分析に基づくというのは無理がある

夢占い(夢診断)は科学的な精神分析・心理学に基づいたものだと主張しています。
これは現代の脳科学の進展から言って無理があります。

夢占い(夢診断)が科学的と言われるようになった経緯と、それを否定する根拠を説明します。

夢診断の始まり

古くから昔話などでは、夢の中で予言されるといった話がたくさんあります。
日本だけではありません。
古代ギリシャの詩人ホメーロスが残した書物「オデュッセイア」には、「夢は見た通りを実現してくれる」という記述もあります。
そして夢によって予言されるシーンは、旧約聖書にも出てきます。

このあたりにも人間が予知夢の存在や夢占いを信じようとするヒントがありそうです。
人類はずっと夢という不思議な現象に左右されてきたのかもしれません。

夢占いの元になっているものがフロイトの夢診断

夢占いの元になっているのが、ジークムント・フロイトの「夢診断」という書物です。
ジークムント・フロイトは現代の精神医学の基礎を築いたとも言われています。
そしてフロイトの夢診断は、学術的な研究によって作られています。
夢占いが科学的な精神分析・心理学に基づいたものだと言われるのは、この夢診断から来ているのです。

「やっぱり夢診断は信頼できる心理学じゃないか」と思いそうですが、フロイトの夢診断は100年以上昔(1900年)に出版されたものです。
脳科学と心理学が劇的に進展したのは1990年代(脳の10年と呼ばれる年代)以降です。
実はつい最近なのです。

1990年代以降とその前の年代では、全くと言えるほど研究内容に差があります。
それは脳内活動をリアルタイムで視覚化するfMRIという装置が使われるようになったからです。
fMRIによって謎に包まれていた人間の脳が少しずつ解明され、それは今までの心理学・哲学にも大きな影響を及ぼしました。
脳科学が進展した現在、フロイトの夢診断は科学的とは言えません。

余談ですがフロイト自体、科学者とは言いがたいほど問題のある仮説を数多く立てています。
フロイトの精神分析は疑似科学的理論ですが、多くの人を魅了してしまったのです。
最終的には「フロイトの研究に科学的な価値はない」と、ノーベル賞委員会の専門家らにも判断されています。

信用できない夢診断

フロイトの夢診断は1900年から1923年まで、改訂されるごとに矛盾が増えます。
夢を見た人の状況や環境によって、診断内容は変わると書かれています。
しかし改訂されると、夢に出てくる心理的キーワードは絶対的な意味を持つとも書かれています。

フロイトはどのようにして、夢と心理を結びつけたのでしょうか?
例えば階段を昇る夢があります。

  • 階段を昇るリズムが○○の行為と似ている。
  • 階段を昇るという語句が○○の行為を連想させる。
  • 階段を昇るという夢は、○○の行為を象徴するに違いない。

このようにフロイト自身が勝手に解釈をして、夢診断が行われています。
そして被験者は「そういえばその通りだ」と誘導されていくのです。

残念なことにフロイトは、被験者や患者が自分の仮説にそぐわないことを言った場合に真っ向から否定します。
「あなたが記憶の奥にある真相を閉じ込めているだけだ」と言うのです。

夢診断が心理学者によって作られたと言われた場合、誰もが科学的な手法によって作られたと思うでしょう。
「夢の内容」と「自身の置かれた状況」を被験者から聞き取るか、もしくは被験者の状況を客観的に調査しなければいけません。
根拠として有効といえる量のデータも存在しません。

○○の夢は○○に違いないという思い込みをキーワードにして、夢診断は作られているのです。

夢とはなにか?最近の科学で判明したこと

夢とは何でしょうか?
まだ正確には解明されていませんが、少なくとも予知や暗示の機能がないとキッパリ否定できます。
その理由については以下のことから説明していきます。

  • 睡眠中に記憶が整理されている
  • 睡眠中に記憶がリプレイ(再生)されている
  • 整理されている記憶が、夢となって出てくる

睡眠で記憶が整理される

東京観光の夢を見る少年

人が眠っているとき、脳は記憶の整理を行っています。
最近の研究でも次々にそれを裏付ける報告が出ています。

あまり重要でない記憶を刈り取ることで、脳内の記憶容量を調整したり、必要な記憶を取り出せるように整理しているのです。
この整理によって、脳は生命に関わる重大な記憶を優先して残し、生存する上であまり役に立たない優先順位の低い記憶を残さないようにしています。

記憶の優先順位とは?

脳の記憶は生存するために重要なものから覚えていきます。
また身体と連動した記憶も優先されやすいと言われています。
ずっと自転車に乗ってなくても、子どもの頃にあれほど苦労した自転車の乗り方は忘れないものです。
これも生きる上で大切だからです。

生存と関係がない種類の記憶は覚えにくいのです。
しかし生命に関わらなくても、脳は繰り返し覚えることで重要な記憶だと判断していきます。
繰り返し覚えるほど優先されて記憶に入るのです。

睡眠時に記憶がリプレイ(再生)されている

人は眠っているとき、夢を見るレム睡眠(浅い眠り)と、夢を見ないノンレム睡眠(熟睡)を繰り返しています。
覚醒状態に近いのがレム睡眠です。このレム睡眠のときに人は夢を見るのです。

さて、先ほどの「記憶が整理されている」のはどちらでしょうか?
実はレム睡眠でもノンレム睡眠でも、記憶の整理は行われているのです。
(最近の論文に「ノンレム睡眠でも夢を見る」というのがあるのは、この記憶の整理を指していると思われます)

レム睡眠とノンレム睡眠の記憶の整理には違いがあります。

レム睡眠のときは現実世界と同じ時間が夢の中でも流れているのです。
そしてノンレム睡眠では記憶を再生する時間が圧縮されています。
※これはマウスによる実験で判明してきましたが、現段階ではマウスが場所を移動した記憶でのことです。
実験用のマウスも夢を見るのです。
マウスは実際に移動したのと同じ時間で、夢の中でも記憶を再生します。
これは夢を知る上で大きなヒントとなります。

夢が現実っぽい理由

私たちは新しい場所に行くと、その場所に関する記憶が作られます。
場所の記憶は動物にとって生命に関わるので、脳は重要な記憶と判断します。
危険な場所には近づかないよう学習するためです。

前述のようにマウスを使った実験では、夢を見ているとき、新しい場所を移動した記憶が再生されていました。
夢を見るレム睡眠のときは、現実に進んだスピードで場所の記憶が再生されていたのです。

夢で現実の記憶を再生するマウス

おそらくマウスは目的地への場所を忘れないように、夢で復習をしていると思われます。

夢がリアルな理由は、時間の流れが現実世界と同じだからと言えそうです。
私たちは夢の中で道を歩くこともあるのです。

車のブレーキが効かない夢の謎解き

私は車のブレーキが効かない夢をよく見ます。
夢占いで「車が暴走したりブレーキが効かない夢は、自己のコントロールを失っていることを暗示している」という診断がよくあります。
もし車での移動も、記憶が現実のスピードと同じように夢の中で再生されているのなら謎が解けます。
眠っているときに車で移動した場所の記憶を強制的に再生されたなら、夢の中で車が暴走するのも当然ですよね。
暴走していればブレーキを踏むというのが反射的な意識です。
意識の中でブレーキは踏むけれど、記憶の再生は現実のスピードで進むから、ブレーキが効かない夢となってしまう。こう解釈すれば納得ができます。

整理されている時の記憶が夢となって出てくる

夢とは何かに対する結論は以下です。

眠っているとき、脳は記憶の整理をしています。その整理している記憶が、夢となって出てくるのです。
過去の記憶も最近の記憶も、記憶の整理中に場当たり的に呼び出されるため、全く予想できない変な夢を見てしまうのです。
夢は走馬燈現象[※1]のようなものとも言えます。

  • 脳が生命の危機と判断したとき、助かる方法を高速で検索します。この状態では過去の記憶が次々に浮かんできます。

人間はすべての現象に理由を求めます。たとえ全くの偶然であっても、理由を欲しがるのです。(雨男を信じたりするのがそうです)
たとえ場当たり的・ランダム的に整理された記憶が夢に出てきたとしても、何かあるのではないかと深く理由を求めるのです。
そして人間は夢占い・夢診断にたどり着いたのです。

夢とは記憶の整理中に一部が出てきたものであり、それ以上の意味合いはなく、夢の理由を欲しがった人間が、夢占い・夢診断にたどり着いたと言えます。

精神分析医であるフロイトの夢診断は多くの人を魅了してしまいました。
こうして夢診断は世間に広く信じられたのです。
現代では科学的な根拠を失っています。

睡眠の驚くべき効果

睡眠は人の脳に様々なプラスの影響を及ぼします。睡眠で記憶を整理しているからでしょう。
寝ることによって直観がひらめくという研究結果があります。誰もが経験するあの現象です。

この他にも睡眠後にゲームのスコアがアップしたりと多くの研究結果が報告されています。

繰り返し見る夢が暗示ではない理由

繰り返し同じ夢をみると、誰にでもある将来の不安から、暗示や予言ではないかと心配になると思います。
同じ夢を繰り返し見るのは、前述のように記憶と密接に関係します。

冒頭の話に戻ります。私はどうして飛行機が墜落する夢を見始めたのか?
その理由は自分でもよく分かっています。

飛行機が墜落する夢を見るようになった理由

ノウイングという映画のワンシーンで、リアルで衝撃的な旅客機の墜落シーンがあります。
私はDVDを借りて、何度もこのシーンをリプレイして見ていました。
飛行機の墜落シーンはこれまで簡素なCGでしか見たことがなかったので、初めて見る映像に衝撃を受けました。
(余談ですがノウイングという映画の見所は、このシーンしかないとも言われています)

私はちょうどその頃、生まれて始めて飛行機に乗る海外旅行を控えていたのです。
口には出しませんでしたが、その頃は飛行機に乗ることが不安でした。
この頃から飛行機が墜落する夢を見るようになったのです。それまでそんな夢は見たこともありませんでした。

自宅の上空も飛行機が低空で飛ぶことがあります。
つまり飛行機に関する記憶が多くできていたのです。
その中でも自分の意識にある不安として、映画の墜落する飛行機を何度も記憶から取り出したため、夢となって多く見るようになったのでしょう。

悪い夢を見ている女性

好きな人や恋人が何度もでてくる場合

記憶は関連した別の記憶と繋がっています。
ある特定の髪型で同じ髪型の芸能人を思い出すように、一つの記憶から別の記憶を思い出すことができます。
記憶術と呼ばれる中にも何かと関連づけて記憶する方法があります。

例えば職場で好きな人(気になっている人)であるAさんが腕時計をしていたとします。
あなたはその腕時計をどのように認知して記憶に入れるでしょうか?

偶然にも同じ腕時計をお店で見つけた場合、Aさんと同じ腕時計があると思い出すでしょう。

眠っているときの記憶の整理中にその腕時計が出てきた場合、Aさんの方が夢に出てくるのは考えられます。
好きな人が夢に出てくるというのは、実際に意識しているから出てくるのかもしれません。
そう仮定した場合嫌いな人も夢に出てくることになりますが……。

どちらにしても夢占いにありがちな、Aさんがあなたに気があるからという理由で、あなたの夢にAさんが出張してきたということはないでしょう。
相手の意識があなたのもとに飛んできて夢に出てくるというのは神秘的で素敵な話です。素敵な話だけに信じたいと思うかもしれませんが、現実ではありえません。

猫の動画を見ていたら、猫の夢を見るようになった

パソコンと猫の動画

睡眠中に記憶の整理が行われ、整理中の記憶が夢の中に出てくる。ということは、猫の記憶が多いと猫の夢を見やすいのでしょうか。
その可能性はあります。

私はYoutube Live(youtubeの生放送版)で、たくさんの猫が暮らしている猫部屋の生配信をずっとモニタに映していました。
すると夢の中に猫が出てきて擦り寄って来てくれました。夢で擦り寄ってくる猫は、Youtube Liveの映像に似ていたのです。
私が子どもの頃にも近所の飼い猫に擦り寄られた経験があり、その幸福感から今でも感触を覚えています。

夢占いでは猫が異性のシンボルになっていることが多いようです。
しかし実際は単純に猫の記憶が増えたからではないでしょうか?
少し前までは犬を飼う人の方が圧倒的に多かったのですが、近年は猫ブームです。
実際に「夢占い 猫」で検索する人が増えています。
これは猫に関する記憶が増えたので、猫が夢に出やすくなったという裏付けになりそうです。

記憶が多いものは夢に出てきやすい

先ほどの猫の話と一緒で多く記憶しているものが夢に出てきやすいと言えます。

私の場合もそうですが、普段一緒に行動している人が夢に出てきやすく、長く居た場所も夢に出てきやすいものです。
例えば夢の中で学校や教室が多く出てくるのも、やはり長く過ごした場所だからでしょう。

夢占い(夢診断)では学校や教室は学びに対する解釈が多く、勉強をするように促されることが多いです。
実際は記憶の中に多く存在しているから夢に出てくるのです。夢に出てこなくても、学ぶことは常に大切でしょう。

学校生活のイラスト

あれだけ長く学校生活を送れば多くの記憶が残ります。

脳にないものは夢に出てこない

脳の中に記憶としてないものは、夢にも出てきません。
夢で再生されるのは、脳に入ったことのある記憶だけです。

ゾンビが出てくる夢は、ゾンビの映画やゲームなどを見てからでないと夢にも出てきません。
ただし自分が忘れているものは、思い出せないだけで脳の中に入っていることがあります。
何かのきっかけや関連する記憶を思い出すことで、忘れている記憶を取り出すことができた人もいるでしょう。
もし全く知らない景色や人物が夢に出てきたとしても、それはテレビなどで一度は見たか、何かしら脳に入ったことのあるものです。

存在しない記憶[1]は睡眠で再生したり整理することもできません。
脳に存在しないものが夢となって出てくることはないと確実にいえます。

  1. 洗脳や催眠術は除きます。脳細胞レベルで存在しないという意味です。

トイレの夢はトイレに行きたいだけと考えるのが自然

トイレに行く夢は多くの人が見る夢です。
夢占い(夢診断)では自分の汚れた気持ちを洗い流す願望だったり、金運上昇の解釈が多く見られます。
しかしこれまでの睡眠や記憶のメカニズムから解釈すれば、答えは自然と出てきます。

眠っているとき、尿意という身体の生理現象が、トイレの記憶を取り出すから夢に出てくる。
そう考えると、自然で納得がいきます。

実際に外部からの刺激は夢に影響します。
体の刺激から呼び出された記憶が、夢に出てくるのです。

占いと心理学

私は占いが嫌いではありません。
雑誌の占いを読んで、楽しむこともあります。
何か不運が続いたときも、神社へお祓いによく行きます。

夢占いを含めて、多くの占いが世の中には存在します。
どのような占いであっても、過程は同じです。
ランダムな現象から結果を導き出します。これは夢占いも同じです。

人間の脳は、ランダムな現象からパターンがなくても、意味を発見したり創作するのが得意です。
これは雲の形が動物に見えたり、樹木の模様が顔に見えるのと同じです。

夢占いが本当に当たるのであれば、それ以外の占いでビジネスをする必要がないはずです。

ただし指の長さは将来を占えるかもしれません。

指の長さを変える物質が、性格を分けるという研究結果があります。
指の長さの比率で性格の違いがでるのです。

楽天家思考の指

最終的に最大の利益が得られる賭け方をする人の指。

脳科学では有名な話でテストステロンという男性ホルモンのひとつが関わっています。
人差し指と薬指の長さの比率が大きいほど、楽天家思考で運が強い(賭けに強い)という科学的な根拠が存在します。

夢占い(夢診断)を活用する方法

スッキリと目覚める女性

夢占い(夢診断)は自分の置かれた状況や、自己を認識するための心理学ではありません。
睡眠のメカニズムや夢という現象を科学的に見れば、暗示でも予知でもありません。
しかし人生において夢占いを活用する場面はあります。

夢占いはエンターテインメントとして楽しんだり、行動を起こすきっかけになるのです。

夢占いはエンターテインメントな遊びとして有効

夢占いはコミュニケーションのツールとして役に立ちます。
お互いが初対面に近い状態であっても、非常に盛り上がります。
夢占いはスマートフォンがあればできるので、コミュニケーションツールとして活用するのがオススメです。
夢占いで自分の精神をコントロールされるのではなく、あくまでエンターテインメントとして楽しむのです。

夢占いは行動を起こすきっかけになる

すべての行動には、きっかけが必要です。
人間は朝起きるのでさえ、きっかけとなる理由が必要です。
「7時を過ぎたから」「遅刻するから」などの理由をきっかけに、体を起こすのです。

「好きな人に告白する」「いつもと違う人に話しかけてみる」といった行動のきっかけとして、占いは有効かもしれません。
理由を積み重ねることで、人間は行動に移すことができます。
遅刻しないよう社会的な地位を守ったり、過去の経験から行動しようと判断したり、人によって背中を押される理由は異なります。
それが運命的であれば行動に移しやすくなります。行動しないよりした方がマシであれば、夢占いも信じて活用すれば良いのです。

もし私が宝くじを当てる夢を見たなら、宝くじを買いに行きます。
私にとって宝くじは何かきっかけがあれば買っても良い程度のものだからです。
もちろん当たらないでしょうけど……。

まとめ

夢は記憶の整理をする脳のメカニズムの一部です。
走馬燈のようにランダムな記憶が夢に出てくるというのが私の見解です。
夢の内容はつじつまの合わない不自然なものだからです。ランダムで記憶が選ばれていると思うと、奇妙で不可解な夢も納得できます。

夢が奇妙で不可解だからこそ、古くから人間は夢を研究してきました。
暗示、予知……それらが当たるたびに信用し、解明しようとした結果、夢占い(夢診断)を作り出しました。

眠っているときの脳の活動が少しずつ解明されてきたため、夢という現象も最近の研究で判明しつつあります。
未来の研究では他人の夢をのぞくことができるようになるでしょう。
すでに実験用のマウスがどんな夢を見ているのか分かるようになってきました。
現代において夢占い(夢診断)は、心理学でも精神分析でもありません。

夢占いを心理学として頼りにするのではなく、エンターテインメントとして楽しむべきですね。
何かしらの行動を起こすのにも役に立ちますが、あまり惑わされないようにしましょう!

夢について説明をするとき、ニューロン、シナプス、海馬やリップル波といった難しい単語が出てくるのですが、それらをなるべく使わないようにしました。
「つながる脳科学「心のしくみ」に迫る脳研究の最前線 (理化学研究所脳科学総合研究センター)」という本でマウスによる睡眠時の実験が詳しく書かれています。

参考文献

この記事は以下の文献を参考にし、夢占いについて独自の解釈で記載しています。本の内容とは異なります。(参考文献に夢占いは出てきません)

  • Ultrastructural evidence for synaptic scaling across the wake/sleep cycle (science.sciencemag.org)
  • Perchance to Prune (nature.com)
  • つながる脳科学 「心のしくみ」に迫る脳研究の最前線 (理化学研究所脳科学総合研究センター)
  • フロイトの矛盾 ―― フロイト精神分析の精神分析と精神分析の再生 ニコラス・ランド (著), マリア・トローク (著), 大西雅一郎 (翻訳)

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