外付けHDDの選び方【ポータブル・据え置きのメリット・デメリット】

ポータブルHDD VS 据え置きHDD

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外付けハードディスクには、2種類のタイプがあります。
ポータブルタイプと据え置き(デスクトップ)タイプです。

それぞれのハードディスクには、どのようなメリットがあるのでしょうか?

私はPCの周辺機器で、ハードディスクが一番購入頻度が高いです。
(写真データ、ムービー、バックアップ、素材集のストックにも使います)
最近はクラウドでデータを保存することもありますが、まだまだハードディスクは必須です。

この記事では、ハードディスクの選び方について解説します。
また、ハードディスクの知っておくべきことも揃えました。

ポータブル・据え置きタイプのメリット&デメリット

ポータブルと据え置きハードディスク

ポータブルタイプと据え置き(デスクトップ)タイプの違いを説明します。

ポータブルタイプ型(電源不要・バスパワー)のデメリットは、コストパフォーマンスが悪いのみです。
予算次第ですが、私はポータブルタイプをオススメします。

電源について

ポータブルのハードディスクは、USBの電力で作動します。
据え置きタイプでは、アダプターが付き、コンセントを必要とします。

コンセントもアダプターも不要なポータブルタイプは、デスク周りをスッキリさせます。
設置スペースも立派なコストです。

停電の時に助かることも

ノートパソコンを使う人は、ポータブルのハードディスクで、プラスのメリットがあります。
停電になっても、USBの電力で作動するため、ノートパソコンのバッテリーで作動できます。

ハードディスクは、作動中に電源が落ちると、データを壊す恐れがあります。
もし停電が起きても、ノートパソコンにポータブルハードディスクならデータも安全です。

テレビ録画の場合

テレビ録画の場合も、ポータブルハードディスクは特にデメリットがありません。
据え置きと比べて値段が高くなるだけです。

USBハブを使って複数台を接続する場合、電源アダプターがあるタイプのUSBハブを使ってください。
また、初期化などの操作が不安な人は、テレビ録画対応の機種を選びましょう。

電器店の店員さんの話

昔、私がバックアップソフトとハードディスクを購入したとき、店員の方からアドバイスを受けたことがあります。

「ポータブルのハードディスクは電源が安定していないので、バックアップに向かない」と言われました。
当時は、そのまま据え置きタイプを購入しました。

これは本当かどうか、不明な情報です。
海外のサイトも調べてみましたが、そういった情報は見つかりません。
私は現在、バックアップ用にポータブルタイプを使っていますし、あまり気にするべきではない話と思います。

スピードについて

理論的には、ポータブルハードディスク(5400rpm)より、据え置きハードディスク(7200rpm)の方がスピードは速くなります。
しかし、外付けハードディスクとして使う場合、実感できません。

それよりもUSB3以上であることを重視しましょう。
また、速度が重要であれば、SSDを検討します。

SSDについて

SSDとケース

さらにスピードが必要であれば、SSDのハードディスクを検討しましょう。
SSDは、USB3.0以上の端子に繋げば、非常に速いスピードを実感できます。
(USB2.0では意味がありません)

SSDの使用目的

Macの場合、外付けのハードディスクを起動ディスクにすることができます。
起動ディスクは、(外付けであっても)SSDにすると、非常に速くなります。

他にも映像編集をする人は、SSDがほぼ必須となります。

Adobe Lightroom(写真現像ソフト)を使う人は、LightroomのカタログデータのみSSDに入れると良いでしょう。
カタログデータさえSSDに入れば、写真ファイルは通常のハードディスクに入れても快適です。

以下がSSDのパフォーマンスを有効に使う方法です。

  • 作業中のデータはSSDに入れる(読み込みや保存が速い)
  • 作業済みのデータは通常のハードディスクに移動させて、SSDの容量を節約する
  • アプリケーション本体はSSDに入れる(アプリのスピードアップ)

おすすめのSSD

SSDは、メーカーの対応が良いSanDiskがオススメです。
メーカーによる性能の大差はないですが、SanDiskのサポートが非常に良かったです。

▼この3つのSSDはコスパが高く、間違いありません。

※同じ容量で値段が違うのは、読み出しスピードによるものです。

必ずバックアップが必要になるので、後述のポータブルHDDも購入した方が良いでしょう。

選び方

レビューを見て、接触不良が疑われている製品は避けましょう。
実際にUSBの接続部分が不安定という製品があります。

それ以外では、スピードの早いUSB3.2 Gen2、もしくはUSB3.1 Gen2を選ぶと確実です。※スピードはGen2が重要です。
PC本体が対応している必要がありますが、コスパも変わらないので、Gen2表記のSSDを購入しましょう。

ハードディスクの寿命

ポータブルハードディスクと、据え置きタイプのハードディスクでは、寿命に違いはありません。
4〜6年が一般的です。

そうは言っても、1年で壊れることもあります。
重要なデータは、買ったばかりのハードディスクでも、バックアップを取りましょう。

また、ポータブルタイプは、持ち運びをする可能性があります。
動かすことも、多くなります。
その分、破損の危険性は増えます。

ハードディスクが壊れる要因のほとんどは、(機械内部の)物理的な故障です。
持ち運びをするなら、物理的な作動部分が少ないSSDを使うのがベストです。
(さらにSSDの方がコンパクトです)

詳しく知りたい場合は、こちらの記事をどうぞ。

ハードディスクの寿命はどれくらい? 壊れにくいメーカーはどれか?
「バッファローのハードディスクは1年で壊れた」先日、友人がこのようなことを言っていました。彼は、アイ・オー・データのハードディスクしか買わないと言います。実は、バッファローもアイ・オー・データも、中身のハードディスクは他社製です。信頼性に違

サイズについて

もちろんポータブルタイプの方が、サイズはコンパクトです。
SSDは、さらにコンパクトなサイズになります。

据え置きタイプも縦置きであれば、それほどスペースに困りません。
ただし、電源アダプターを使用するので、電源周りのスペースに困る場合があります。

ポータブル・据え置きのオススメ

(あくまで私の経験ですが)家電量販店よりも、Amazonで買った方が安いです。

私の周りは、BUFFALOが壊れやすいという人がいたり、BUFFALOは信頼できるという人もいます。
たまたま故障に遭遇してしまったのだと思います。
メーカーによる壊れやすさは、データがあるわけでもなく、気にするとキリがありません。
(BUFFALOやアイ・オー・データは、販売だけで製造はしていません)

会社での使用も含めると、どのメーカーでも一度は壊れています。

ポータブルハードディスク

私はポータブルタイプなら、東芝か、WDのハードディスクをよく購入しています。

今だと、5TBのコストパフォーマンスが高く、おすすめです。
ただし、そこまで容量がいらない人は、値段で選びましょう。

据え置きハードディスク

据え置き型は、I-O DATAかBUFFALOの定番ハードディスクを購入しています。

6TBのコストパフォーマンスが高いですが、8TBもそれほど変わりません。
したがって、録画などでハードディスクを使う人は、8TBをオススメします。

デスクスペースはコストと考えましょう。

ハードディスクについて知っておくと良いこと

MacBookProとポータブルHDD

ハードディスクについて、知っておきたいことを紹介します。
縦置き、横置きや、用途による使い方などを説明します。

USB3とUSB2について

使っているパソコンがUSB2.0であっても、USB3.0のハードディスクが使用できます。
(その場合、速度はUSB2.0になります)
最近はUSB2.0のハードディスクが少なくなってきたので、USB3.0のハードディスクを購入しても問題ありません。

ハードディスクの縦置きと横置き

私はポータブルタイプのハードディスクを縦に置けば、スペースを省略できると考えていました。
そこで気になるのが、安全性です。

実は海外のサイトを探すと、各メーカーに電話で問い合わせた人がいるようです。
いずれのメーカーも「縦置き、横置きで、寿命が変わるとは考えにくい」との回答でした。

しかし、メーカーのHPには、ハードディスクの設置条件が記載されています。
仕様を見ると、縦置き、横置きの設置条件があります。

結局のところ「ハードディスクは置き方を変えない方が良い」という結論です。
メーカーが推奨しない置き方をしてはいけません。

重ねてもいけない

ハードディスクは熱を持つため、重ねて置かない方が良いでしょう。
スペースを確保する場合は、100円均一などで売っている食器用のラックが使えます。

コストパフォーマンス

コストパフォーマンスは、据え置きタイプのハードディスクが優れています。

2023年4月現在で、以下のような差が出ています。
※両方とも、WDのハードディスクです。

  4TB 6TB 8TB
据え置きタイプ ¥13,077 ¥17,233 ¥22,208
  2TB 4TB 5TB
ポータブルタイプ ¥10,396 ¥16,162 ¥17,671

最新価格ではないのでご注意ください。

4TBでは、それほどのコストメリットがなくなっています。
6TB以上なら据え置きタイプになります。

据え置きタイプでコストパフォーマンスが高いのは、6TB〜12TBまでです。

持ち運びにはSSDタイプ

もし、ハードディスクを頻繁に持ち出すのであれば、SSDタイプがより安全です。
SSDは、機械的な可動部がないからです。
動作中でもデータが壊れにくい設計です。

そうは言っても、アクセス中にハードディスクを動かさなければ、ポータブルタイプでもあまり心配する必要はありません。
ポータブルタイプでは、ケースによって耐衝撃性が異なります。

バックアップは必須

自宅でも会社でも、バックアップは必須です。
二人の同僚が、(プライベートで)バックアップをしてなくて、データを飛ばしたようです。

そのうちの一人は、USBメモリで持ち運びをしていました。
私も経験していますが、USBメモリはデータが壊れやすいのかもしれません。(単なる思い込みかもしれませんが)
また、落とすリスクが高くなります。

いずれにしても、バックアップは必須です。

データの復旧サービスは高価

バックアップを取らずにデータを破損した場合、どうしても必要であれば、データの復旧サービスを利用するしかありません。
これは非常に高価です。
また、確実に復旧できるとは限りません。

ハードディスクの異音について

ハードディスクから異音がする場合、故障が近い可能性があります。
異音のパターンはいろいろありますので、一概には言えません。

異音がするようであれば、すぐにバックアップを取る必要があります。

SSDは突然壊れる

SSDは音がしないため、壊れる予兆もありません。
突然、動作しなくなります。

もしSSDから異音がしている場合、それはパソコン本体から音が出ている可能性が高いです。
(人それぞれですが、意外に音の発生源は分からないものです)

LANケーブルタイプのHDD

据え置きタイプのハードディスクには、LANケーブルを繋ぐタイプもあります。
同じネットワークであれば、複数のパソコンでデータを共有できます。
(ただし速度は遅いです)

スマホのアプリを使って、外出先で音楽を聴いたり、ムービーを見ることができます。
この利点は良さそうに見えますが、私はあまり使っていません。
スマホの容量で十分だったのと、あまり外出先で使う機会がなかったからです。

最後に

私のハードディスク環境は、以下のようになっています。

SSDを起動ディスクとして使い、Lightroomのカタログデータと書体を入れています。
それ以外のデータは、動作を軽くするために入れていません。

ポータブルハードディスクは、素材、作業用、バックアップ用の3台を使っています。
据え置き(デスクトップ)ハードディスクには、一眼レフのムービーを入れています。

DVDメディアへの保存はしていません。
ハードディスクを買った方が、コストパフォーマンスに優れるからです。
(DVDやブルーレイは、焼く時間も掛かります)

テレビのハードディスクは、コストパフォーマンスを重視して、据え置き型にしています。

複数のパソコンを使う場合、LAN付きのハードディスク(NAS)は使わず、Dropboxを使います。

dropbox.com
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結論

ハードディスクの選び方については、以下のような結論になります。

  • ポータブル(電源不要・バスパワー)の方が、メリットは多い
  • スピードが必要であればSSDを検討する
  • バックアップは必ず取る

▼今おすすめのハードディスク。

※スピードが速いSSDは、同容量でも値段が高くなります。

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