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不登校の基礎知識|社会とともに変遷する考え方と課題
この記事では、不登校が単なる個人的な問題ではなく、時代の社会・文化的な状況を反映する現象として、その捉え方がいかに変容してきたかを詳細に論じていきます。 不登校の定義と変遷 歴史的経緯 学校教育が始まって以来、病気などの正当な理由なく学校を… -
なぜ子どもは学校に行けなくなるのか
前回までの記事では、『不登校の小さなサイン』や『不登校のカゲに潜む子どもの心理とは』をとりあげました。 この記事では一歩踏み込んで、①そもそも不登校とは、どのような時代や社会のながれとともにどう変化してきたのか②共通する根本的な理由は何なの… -
不登校のカゲに潜む子どもの心理とは
前回の『不登校の予兆』編では、不登校の小さなサインを、 身体のサイン 行動のサイン 精神・感情のサイン 対人関係・環境のサイン の4つのカテゴリーに分けてご紹介しました。 今回は、それらのサインが①どのような背景であらわれるのか②保護者さまはどの… -
不登校の小さなサイン
はじめに 「今日は学校には行きたくない」もしも、お子さまがそんな言葉を口にしたら、みなさんはどう受け止めますか?その一言は、気分や一時的なものではなく、不登校の始まりを告げるサインであることがあります。そして、お子さまの不登校は突然訪れる… -
不登校からフリースクール、そして再登校へ
はじめに 前回の記事でもふれたように、不登校の子どもたちにとって”学校以外にも安心できる居場所”があることはとても大切です。その一つがフリースクールであり、学校に通うことが難しい子どもたちに対して、それぞれの状況に合わせた学びや体験の場を提… -
不登校といじめ|複雑な関係と支援のあり方
定義 「不登校」の定義は「いじめ」を含んでいる 「不登校」という言葉は、しばしば「いじめを(直接の)原因としないケース」として語られることがありますが、これは誤解です。文部科学省が定める不登校の定義は、「何らかの心理的、情緒的、身体的、あ… -
ブックガイド|学校と日本社会と「休むこと」
本書は、日本社会に深く根差した「休まないことを美徳とする」規範を、学校教育と労働環境という二つの側面から深く掘り下げた一冊。特コロナ禍をきっかけとした意識の変化に焦点を当てながら、現代社会が直面する「長時間労働」「過労死」そして学校にお… -
不登校からの回復ステップ
この記事では、①子どもが回復へと進むなかで起こる”変化”②”回復期”に役立つ外部支援についてご紹介します。 子どもの回復のプロセスをたどる 子どもの不登校からの回復には、心の中で起こる心理的な変化と、それに伴う行動の変化があります。その一つひと… -
ブックガイド|不登校問題と子ども・若者の「居場所」の現在
本書は「早稲田大学教育総合研究所」講演会(2024)の内容を元にした小冊子。構成は、3名の専門家によるご提案と、それに対する指定討論、そして座談会という対話形式。 「不登校」をめぐる論点整理 関係論と権利論 「不登校」という現象を、教育社会学に… -
ブックガイド|元・しくじりママが教える 不登校の子どもが本当にほしがっていること
概要 本書『元・しくじりママが教える 不登校の子どもが本当にほしがっていること』は、一般社団法人家族心理サポート協会 代表理事である鈴木理子氏が、自身の経験と心理学に基づき、不登校の子どもを持つ親への具体的な関わり方とその心構えについて説い… -
ブックガイド|不登校のはじまりから終わりまで
https://tg-net.co.jp/tatsumi_book/20486/ 概要 本書『不登校の はじまりからおわりまで』は、児童精神科医として約45年にわたり多くの子どもや家族と向き合ってきた齊藤万比古氏が監修を務めています 。齊藤医師は、児童精神科の専門家として、子どもの… -
不登校の時の勉強のしかた
不登校の現状と学習への不安 不登校は、現代の日本社会が抱える深刻な教育課題の一つです。文部科学省の調査によると、令和5年度には小・中学校の不登校児童生徒数が過去最多の346,482人に達し、高校でも不登校生徒数は68,770人と過去最多を記録しています… -
不登校 学校と保護者の関係づくり
一度子どもが不登校になれば、学校との付き合いは断続的、または途切れてしまいます。この伸縮する関係性をストレスに感じたり、なかには不満や怒りを覚える保護者も多いようです。ここで改めて、不登校児の「学校との適切な関わり方」について俯瞰的に考…