冒頭から失礼します(編集長のスガヤです)。あえて「ママ」としたのは、「パパ」編は”別”でやりますと宣言しておきたく(ボクもパパですが、パパx不登校には「要注意(前提)」があります。その点を踏まえ改めて、次回以降ということで
※くれぐれも、性差と職業には言及していません。ムスコ不登校時はボク(パパ)が家事育児担当でしたので、その経験を踏まえて
さて、ここからは「不登校」における、主に「ママ」と「IT/AI」の関わりについて解説していきます。「子どものケアだけで手一杯!」と思われるかもしれませんし、「既に使っている」 方も多くいらっしゃるかと。
しかし敢えてここで「No-mark流”スクールフリーなAI活用術”」をご提案してみたいところで。賛否はあるかと思うのですが、ぜひざーっとだけでもご一読ください(または早速、AIに要約してもらうでも)
ざっと話題を、 「私(プライベート)」と「公(仕事)」、そして「短期」と「長期」でわけまして、各マス内に「親子」それぞれの関わり方をご提案していきます。これらは実際ボクが(ママ不在時に「ママ役」として)、ムスコと実践した&現在もしていること(進化版)です。

左下:まずはAI執事(おうちエージェント)を雇ってみる
ママのミッション:【AI家政婦に丸投げ】
まず最初にやってみたいこと。それは「頑張る」のをやめることです(つまり、上手に「サボる」技術を身につけること)。
家事育児担当は、企業で言えば「COO(最高執行責任者)」。 調達(買い物)、製造(料理)、品質管理(掃除)、人事(子どものケア)……この守備範囲の広さをワンオペで回すのは、物理的にも精神的にも大変です。このまま”目一杯”が続けば、「中長期」の展望をつくるためのリソース(時間と心の余白)が生まれません。
なので、最初に手を付けるのはこの分野から。ここでは、「AI」という優秀で文句を言わない「執事(エージェント:代理人)」を雇ってみましょう。
「決める」作業を外注して、脳を休ませる
- Action: 「今夜の献立、冷蔵庫の余り物(キャベツと卵)で考えて」「PTAの断り文句、角が立たないように3パターン書いて」。 面倒な脳内作業はすべてAIにパス!
- 補足(ここがポイント!): 家事で一番疲れるのは、作業そのものではなく「決めること(決断疲れ)」です。AIに「A案とB案どっちがいい?」と提案させるだけで、脳のリソースを節約し、疲労は激減します。 そうして空いた時間で、コーヒー一杯しながら”人間らしく過ごせる”時間を、まず確保しましょう。この「余白」を作ることが、全ての始まりです。
- 推奨設定:「音声モード(ハンズフリー)」を導入。 もしご家庭で未使用のスマホやタブレットがあれば、キッチンの定位置に「音声専用」として置いておきましょう。手が濡れていても、「ねえ、これの茹で時間どれくらい?」と話しかけるだけで、孤独なキッチンが「優秀な助手付きの厨房」に変わります。
- もうひと手間:得られる「空き時間」は、できれば「朝のコーヒータイム」など定時・定量で設定すると、それが後の「習慣化」につながりやすくなります
親子ミッション:【AI家庭教師の召喚】
「感情」を挟まない第三者(エージェント)に任せる
- Action: 「勉強しなさい」は強制/命令ですが、「この問題、AIならなんて答えるかな?(AI先生に聞いてみたら?)」は”余興(エンタメ)”です。これにより「同じこと何回も言う」時間とストレスが減らせますね。
- 補足(ここがポイント!): AIは何度同じことを聞いても絶対に怒りませんし、ため息もつきません。 また、「僕はポケモンが好きなんだけど、それに例えて(またはキャラになりきって)教えて」と言えば、その通りにしてくれます。 「分からないことはAIに聞けばいい」。この検索力さえ身についてもらえば、親が(何度も)教える必要はなくなり、もう学校の授業進度に遅れることを過度に恐れる必要はありません。
- 推奨設定: 「専用チャット(カスタム指示)」を作っておきましょう。 あらかじめプロンプト(事前指示)として、以下を入力しておくと毎回の手間が省けます。「あなたはプロの家庭教師です。相手は小学5年生です。すぐに正解は教えず、ヒントを出して考えさせてください。口調は優しく、褒め上手にお願いします」
- もうひと手間:さらに重要単元や難所は、「ドリル(復習問題)」を作成してもらうことも。またビジュアルラーナー(視覚優位)なら「概念図」に、オーディオラーナー(聴覚)なら「音声解説」にアレンジしてもらうと尚良いでしょう。
番外編:【憎まれ役もAIに】
「やることリスト」と「制限」の管理
同じく親子喧嘩の種になる「やることリスト(宿題やお風呂)」も、AIやスマホの機能に管理させましょう。
- Action: AppleやGoogleのファミリー機能(スクリーンタイム等)を使い、「やることリスト終了」判定までは、ゲームやSNSができない」という制限をかけます。
- 効果: 親が「スマホはやることやってから!」と怒鳴る必要がなくなります。子どもが文句を言っても、「ごめんね、機械の設定で変更できないの」とAI(システム)を悪者にできます。 これにより、親子の「対立関係」を回避し、平和な関係を守ることができるのです。
左上:心の換気扇を回す
【ココロの保健室】で外気を取り入れる、CHO(Chief Health / Happiness Officer)
生活が少し回るようになったら、次は「心」のメンテナンスです。不登校回復へのステップも、「心のエネルギー充填」がまず最優先でした。
というわけで、AI CHO(最高健康・幸福責任者)に、「ココロの健康改善」を担当してもらいましょう。
- ママのミッション:【脳内デバッグ(お掃除)】 不安、イライラ、愚痴……人間相手に言うと角が立つことも、AIなら無限に聞いてくれます。 「すごく辛い」「〇〇でムカついた」などと打ち込むだけで、感情が文字になって体から排出されます。これを「ジャーナリング」と言いますが、効果は絶大。毒素を出して心を軽くすれば、子どもへの態度も言葉も、自然と優しくなります。
- 親子の関わり:【”あい”タビュー(AIインタビュー)】 思春期の子どもと直接対話しつづけると、ときにどうしても「喧嘩腰」になりがち。またひとつ質問(問いかけ)を間違えると、途端に険悪なムード…ということも。そんな時はAIを仲介役(カウンセラー)にします。過去ジャーナリング編を参照いただき、「親子DEインタビュー」を任せてしまいましょう。「今日は何をした?」「今日の”感謝リスト”は?」など、AIという「ナナメ・コーチ」を味方につけることで、”愛あるワンクッション”が置けます。
- もうひと手間:物理的に「日記」をつけるのは大変ですが、「AI日記」なら遥かにハードルが低くなります。また書き溜めたら、AIに冷静に「カウンセラー」として心理分析してもらえば(「徐々に回復期にむかっているようです」など)、こと親ほど難しい「判断しない(Without Judgement)観察」が容易になるでしょう。
右下:自宅で「会社」と「OJT(On-the-Job Training:職業訓練)」
不登校中にプチ起業:【おうちカンパニー】エリア
上記までが「守り」だとするなら、以下パートは「攻め」編です。空いたリソース(時間とエネルギー)を使って、「社会とつながる」機会を創ってみましょう。こと不登校においては、親子とも「孤立しない」「社会から分断されない」ことがなにより肝要です。
ここでは自宅を小さな「会社」に見立てながら、新たに、改めて「社会」とのつながりを探っていきます。
- 自宅から「社会」へ:【マーケティング”ごっこ”】 たとえば学校の「社会見学」、またはフリースクールの「職業体験」なども、自宅で「オンライン&AI」を活用すれば、オリジナル(なんならリアル以上の)の擬似体験&学習ができます。たとえばオンラインでの不用品販売、または「この人(職業)は、どうやって儲けを出しているの?」など。最初に必要十分な「知識」を習得したら、さらに「実践」してみるのもよいでしょう。
- 親子の関わり:【お小遣いは”成果報酬”】たとえば不用品販売を、子どもに「業務委託」してみましょう。「この手芸品、写真撮影と説明文頼める? 売上の10%出すよ!」など、実にリアルな”発注”を通して、どう撮れば/何と言えば売れるか? 値段設定は? など、これは学校では学べない「リアルなビジネス体験(マーケティング)」です。「自分の仕事で稼いだ100円」の重みを知った時、子どもの顔つきは大人のそれへと変わります。さらにお小遣いをこうした”稼ぎ”による「成果報酬(変動性)」にしてみるのも面白いかもしれません。
- もうひと手間:ちょっとした「写真加工」や「キャッチコピー案」なども、AIが得意です。一方でどう指示するか?(プロンプト)や、その最終決定は「人間のセンス」次第です。また「バックオフィス(販売後の管理)」だってひと手間です。
これらは子どもだけでなく、案外大人でも難しいかもしれません。ぜひご一緒に、時間をかけて学びながら、楽しんでみましょう。
右上:未来の可能性につながる「実験室(ラボ)」
ここまでを振り返ってみましょう。 左下で「リソース(時間と余力)」を作り、左上で「イメージ(心の整理)」をし、右下で少しだけ「社会の窓(稼ぐ体験)」を開けてみました。 例えるなら、「台所(環境)」を整え、「食材(意欲や希望)」を揃え、「調理法(スキル)」を学んできたわけです。
さて……では、それらを使って「どんな料理」を作りますか? これが、この右上エリアでの「実験」です。ここには「正解」がありません。料理の「おいしさ」が人によって違うように、幸せの形も、キャリアの形も、親子によって全く違うからです。
改めて、いま親子の目の前にはどんな風景が広がっているでしょうか? きっと、どん底だった頃とは違い、「未来に繋がる”自分なりの”希望」が、ふつふつと湧き上がっている状態ではないでしょうか。
さあ、その思いを形にする「創造的な第一歩」を踏み出しましょう。
ママのミッション:【大人の自由研究】
「生き様」という背中を見せる
まず、変わるのはママからです。人は変えられませんが、自分は変えられます。そして、ママが楽しそうに変わっていく「生き様」こそが、最も強力なメッセージとして子どもに伝わります。
- Action(実験): これから何を求め、どう生きたいか? その「実装(実験)」を始めましょう。 大きく動く必要はありません。まずは「スモールステップ」で。
- 友人知人に「こんなサービス考えてみたんだけど?」と軽く壁打ち(相談)してみる。
- noteやSNSで、匿名でいいので発信を始めてみる。
- 地域のお手伝いを通して、「私って何が得意なんだっけ?」と市場調査(テストマーケティング)してみる。
「仕事」と気負わず、”新しいおもちゃで遊ぶ感覚”でOKです。 また、あえて子どもの前で「あー! わかんない!」「失敗したー!」と頭を抱えてください。 「完璧な母」ではなく「挑戦して失敗する初心者」の背中を見せること。それが、失敗を恐れて動けなくなっている子どもへの、一番の励ましと”促し”になるでしょう。
■ 親子の遊び:【子どもを”推す”】
最強の「プロデューサー」になる
そんなママの姿を見て、子どもが「やりたい!」と言い出したら? ここからが腕の見せ所です。ママは、子ども専属の「マネージャー」であり「プロデューサー」になりましょう。
- Action(環境設定): 子どもの思いを”よく聞く”ことから始めましょう。「YouTuberになりたい」と言っても、「妄想だ」と片付けてはいけません。
- 機材調達:「動画編集ソフト」が必要なら、まずは無料のものから探してあげる。高価な機材なら、レンタルできないか調べる。
- 情報収集:必要な知識が足りないなら、一緒に図書館へ行く。
- 企画会議:たまには少し良いランチに行き、「どうすれば再生数が伸びるか?」を真剣に会議する。
ママにとって、永遠の”推し”は「子ども」でしょう。 「あなたの夢、叶えてあげる!」「そのキャラの紹介画像、ママが作ってあげる!」 そうやって”推し”の「作品」づくりを手伝ってあげましょう。 「ここもっと赤くして!」なんて注文が来たらしめたもの。それは学校で行う「探究学習」……の”上位互換”バージョンです(学校ではコマ数や人数の都合、専門的な活動には限界があることが多いです)
もうひと手間:AIで「妄想」を「現実」にする魔法
ここで、これまでの時代にはできなかった、AIならではの「魔法」を一つご提案。 子どもの「やりたい!」という火を、爆発的に大きくする方法です。
【AIコンセプトアーティストの召喚】
子どもが「こんなゲーム作りたいんだよね」「こんなお城を作りたい」と、まだ形にならない”妄想”を語り始めたら、すかさず画像や音楽の生成AIでカタチにしてみませんか?
- ママ:「それって、こんな感じ?」 (子どもの話をスマホに入力し、その場で画像や音楽を生成して見せる)
- AI:(数秒で、プロ並みのコンセプトアートが出力される)
- 子ども:「うわ!! すげえ! そう、これだよ!!」
【解説】 これまでは、子どもの頭の中にあるイメージを形にするには、何年も絵の練習をする必要がありました。これが「はじめの一歩」が難しく、また習慣化しづらかった理由です。しかし今は、AIを使えば「数秒」で、自分の妄想が「具体化」されます。もちろん「考え(アイデア)」でも同様で、「社長向けの提案資料にして」でもよいのです。
「自分の考えが、(何かの)形になった!」 この強烈で確実な”成功体験”が、子どもの自己肯定感を爆発的に高めます。 「ママに話せば、夢が形になる」。そう思ってもらえれば、あなたはもう単なる「親」ではなく、冒険を共にする最強の「クリエイティブ・ディレクター」というパートナーになれるのです。
全体的に、かなり賑やかなお話になってしまいましたが……実はこれ、スガヤ家で3年間に渡り行ってきたことです。実際はムスコと友人数人が入り浸り、たのしそうな「番組」を制作していました。
ただやってみればその”厳しさ”も学ぶもので、「なにか足りない」と感じたメンバーが徐々に去っていき、やがてムスコも”限界”を感じ、戻っていった先はなんと「学校」でした(まさに「無知の知」というところですね 笑)。
当時はまだAIがこれほど便利でなく苦労も多かったのですが…今日現在なら、かなり専門的なところまで極められそう。残念ながらムスコはもう戻ってきてくれませんが、ぜひこのバトンは”あなた”が引き継いでくれれば嬉しいです!(もちろん、喜んでお手伝いさせていただきます)
