
・掲載情報 書籍タイトル: 10代から身につけたい ギリギリな自分を助ける方法
・著者: 井上祐紀(精神科医)
・出版社: KADOKAWA
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「もう無理かも」となる前に。自分の心を守る「護身術」を身につけよう
学校に行くのがつらい、友だち関係がしんどい、親がうるさい、あるいは理由もなく消えてしまいたい……。そんな「ギリギリ」な気持ちになったとき、どうすればいいか分からず、ただ耐えるだけになっていませんか? この本は、児童精神科医の先生が教える、心の「護身術」の教科書です。 「根性で乗り切れ」とか「前向きになろう」なんていう精神論は一切ありません。ここにあるのは、今すぐ使える具体的な「技術(スキル)」です。心が折れそうなとき、自分自身をどうやって助け出せばいいのか、その手順がはっきりと書かれています。
ポイント:自分を助ける「3つのステップ」
苦しさに飲み込まれそうになったら、まずはこの3段階で状況を整理してみましょう。
- 整理する(何がつらいの?): モヤモヤした気持ちをそのままにせず、「起こったこと(事実)」「感じたこと(感情)」「どうなったか(変化)」の3つに分けて書き出してみます。これだけで、悩みをごちゃ混ぜにせず、客観的に見ることができるようになります。
- つながる(誰に話す?): ひとりで抱え込まず、誰かに話すこと。でも注意が必要なのは、相手を選ぶことです。この本では「安全な相談者」と「距離をおくべき相談者」の見分け方を教えてくれます。あなたの感情を否定せず、秘密を守れる人だけが「安全な相談者」です。
- 対処する(どうやって楽になる?): 自分でできるリラックス法(バタフライハグなど)や、嫌な考えが浮かんだときの「ふーんスキル(軽く流す)」「言い返しスキル(心の中で反論する)」など、実践的な技が満載です。
「逃げる」ことは、自分を守るための立派な選択
この本では、友だち、恋愛、家族、自分自身という4つのジャンルで、よくある悩みのケーススタディが紹介されています。 特に家族の悩み(過干渉や虐待など)に対して、「親だから感謝すべき」といったきれいごとは言いません。「逃げる」「相談する」という選択肢を提示し、あなたが理不尽な環境から身を守ることを全力で肯定してくれます。 もし親や先生が「安全な相談者」じゃないと感じたら、迷わず外部の専門家や相談窓口を頼っていいんです。
まとめ:キミは「守られるべき存在」だ
著者は本の最初と最後で、とても大切なことを伝えています。それは「自分は守られるべき存在だ」ということ。 どんなに失敗しても、誰かにひどいことを言われても、キミの価値は変わりません。苦しい時は、我慢するのではなく、この本にある「技術」を使って、自分を助けてあげてください。 「助けて」と言うことは、弱さではなく、自分を大切にするための勇気ある行動です。
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スガヤのふせん ~キミに贈るワンフレーズ~
相談相手を間違えると、かえって傷つくことがある。だから「誰に話すか」は慎重に選んでいい。この本の「見分け方」は、一生使える人間関係の物差しになるはずだ。
「安全な相談者」とは、①結論を押しつけない、②あなたの感情を否定しない、③あなたのほうが多く話すことができる、の3つを満たす人。反対に、①~③のどれかが欠けている人は「距離をおくべき相談者」です。(P.24-25より)

