運営メンバーについて

当サイトは、単なる個人の経験をベースとした主張や、感情論だけの「当事者の会」ではありません。

年間約3万人の中高生との対話実績を持つジェネレーター(編集長)をはじめ、教育現場を知る学生、社会を変える活動家、そして不登校児を育て上げた保護者。「理論(ロジック)」と「現場(リアル)」の両面を知る多様なメンバーによるチーム体制で、不登校の子どもと保護者の“選択肢”を広げる情報を発信します。


編集長:スガヤ タツオ

Life & Learning ジェネレーター
(元・進研ゼミ エデュテーター / 慶應義塾大学SFC卒)

Life & Learning ジェネレーター スガヤタツオ(不登校支援・クリエイティブラーニング)

自己紹介

さあ、ココロに火を灯せ。心臓は “学ぶことで” 二度目覚める。
キミの「物語」を、社会を動かす「実践」へ。

■ 「おもい」を「かたち」にするジェネレーター
慶應義塾大学SFC(湘南藤沢キャンパス)出身。
在学中より「未来を切り拓くための “政策” を創り、実践する」というSFCの理念を肌で感じ、教育とは知識の伝達ではなく、「つくることによる学び(Creative Learning)」 であるという信念を培いました。

ただし、私が実践したのは “政策” ではなく、音楽という “制作” でした。没頭するあまり、通常の1.2倍(つまり1留して)の濃密な学生生活を送り、遠回りの価値を体感しました。

その結果、数年後に大手教育企業(進研ゼミ)にて、エンターテインメントと教育を融合させた独自事業を展開。毎年3万人規模の “ココロ” を動かす経験を得ました。
現在はその知見を体系化し、SFC的な「ジェネレーター(Generator)」 として活動しています。

■ なぜ、私がここにいるのか
ボクがこのサイトの編集長を務める理由は一つです。
当事者リーダーである「まる」の物語を受け取ったから。つまり、「不登校の経験を、次の世代の”希望”に変えたい」という、切実な「おもい」を受け取ったからです。

「思い」だけでは社会は変わりません。
そこには、確かな「理論」と「実践」、継続するための「戦略」、そして想いを具現化する「型(プロジェクト)」が必要です。何より、押しつぶされそうな「重い」ココロを、躍動する「想い」に変える必要があります。
その”生成装置(=ジェネレーター)”として、私はここにいます。

■ ジェネレーターの流儀
ジェネレーターとは、単に教える人(教師、先生)ではありません。
言葉にならない声を「読み、聞き、語る」ことで、モヤモヤとした感情に輪郭を与え、社会に届く「形(願い)」へと変換する役割です。

ボクは、持ち前のパフォーマンス力(エデュテインメント・スキル)を、ただ「見せる」ためには使いません。
参加者の「好奇心の最近接領域(ZPC)」 を広げ、誰もが夢中になって実践し始める(踊る)ための「着火剤」として活用します。

■ 失敗を「バグ」と呼び、修正する
「好奇心」は、ポジティブな方向からだけやってくるとは限りません。むしろ「違和感」や「挫折(バグ)」から生じることも多いのです。
だからこそ、「重い思い」を対話によって「想い(願いや理想)」へと形を変えていきます。

この対話のベースにあるのが、「プログラミング思考」です。
うまくいかないことは「失敗」ではなく、修正可能な「バグ」に過ぎません。
そして対話は、私たちを「競争」から「共創(コラボレーション)」 へと導きます。

まるが「当事者の心」で寄り添い、私が「ジェネレーターの技」で未来をつくる。
このチームで、一度はつまづいてしまった場所から、もう一度「ワクワク」をつくり出します。

もちろん、キミの分の「ワクワク枠」も残しておきました。
さあ、次はキミの番です。


当事者リーダー / 地域活動家:まる(市丸 裕也)

当事者リーダー / 地域活動家
(CityCircle代表・ABEMA PRIME出演・大阪関西万博 登壇者)

不登校当事者リーダー まる(地域活動家・市丸裕也)

「何のために生まれて、何のために生きるのか」
ベッドの上で問い続けた答えを、いま社会で形にする。

■ 栄光の裏にある、動けなかった日々
はじめまして。当サイトの当事者チームを率いる市丸(まる)です。
私は現在、24歳の地域活動家として「廃校を活用したサーモンの陸上養殖」など、社会課題を解決するビジネスに携わり、2025年には大阪・関西万博のステージにも登壇しました。

しかし、私の原点は輝かしい場所ではありません。精神的にも身体的にも追い詰められ、絶望していた「ベッドの上」にあります。
小学5年生の時、怪我のリハビリで日常が一変。学校に行けなくなった私は、天井を見上げながらひたすら問い続けていました。「自分は何のために生まれて、何のために生きるのか?」。終わりのない自問自答でした。

■ ゲームと親の笑顔が、命綱だった
当時、私の心を支えてくれたのは、iPod touchの中にあるゲームや音楽でした。大人から見れば「逃げ」に見えるかもしれません。でも、あの時の私にとっては、社会とつながる唯一の命綱でした。

そして何より、苦しい状況でも「楽しみ(リフレッシュ)」を作ってくれた親の存在。ボウリングや卓球、リハビリ後のご飯……。私のために無理に励ますのではなく、日常の小さな幸せを共有してくれたことが、私を孤立から救ってくれました。

■ 「逃げる」ことは「選ぶ」こと
転機は、親が見つけてくれた転校先への見学でした。前の学校では近づくだけで全身に蕁麻疹が出ていたのに、そこでは出なかった。「ここなら息ができる」。そう直感しました。
場所を変えることは、逃げではありません。自分らしくいられる場所を「選び直す」という、勇気ある決断です。

■ 居場所を守るために、ビジネスをする
現在、私が障がい者支援や廃校活用のビジネスに取り組むのは、かつての自分のように苦しんでいる人の気持ちが、痛いほどわかるからです。
善意だけでは、居場所は守れません。誰かにとってのセーフティネットを無責任に無くさないために、私は「稼ぐ力(持続可能性)」にこだわります。

かつての私のように、狭い世界で息苦しさを感じている君へ。
「世界はもっと広くて、君の出番はちゃんとある」

それを伝えるために、私はここで発信を続けています。


多角的な視点で支える、協力メンバー

不登校の悩みは「親」「子」「学校」「社会」と複雑に絡み合っています。だからこそ、私たちも多角的な視点を持ったチームで運営しています。

スミレ

教育学部生・元当事者 スミレ

教育学部 4年生 / 元不登校経験者

「教室の論理」と「保健室の孤独」。 その両方を知る私が、先生と生徒の“通訳”をします。

はじめまして、スミレです。 現在は教育大学の4年生として、教員になるための勉強をしています。

未来の「先生」を目指す私ですが、実は中学・高校時代の一時期、学校に行きづらく苦しんだ経験があります。「教室に入るのが怖い」「みんなと同じになれない」……そんな思いを抱え、保健室登校や欠席を繰り返したあの日々の辛さは、今でも肌感覚として残っています。

【理論と現場の両面から】
その体験を活かして、大学では「教育学」として、また不登校支援のためのNPOに参加するなどして、「居場所づくり」について学んでいます。
教育実習では、発達特性のあるお子さんが通うクラスを1ヶ月間担当しました。そこで「教育現場の大変さ」と、同時に「一人ひとりに合った居場所作り(環境調整)の重要性」を痛感しました。

現在は、卒業論文のテーマとして「ソーシャルエモーショナルラーニング(SEL:社会的情動的学習)」を研究中です。
教科書的な正解だけでなく、痛みがわかる当事者としての経験を交え、今悩んでいるお子さんと親御さんが、少しでも「自分らしい居場所」を見つけるためのヒントを発信します。

ひろみ

編集者 (高3息子・中2娘(共に不登校)の母 飲食店経営

兄はバイクで走り出し、妹はカナダへ飛び立った。 「学校だけがすべてじゃない」を証明する、2児の母のリアル。

はじめまして。高校3年生の息子と、中学2年生の娘、2人の不登校経験者を育てている母親です。
普段は飲食店を経営しながら、子どもたちと「学校の外」にある広い世界を見つけてきました。

【兄:暗い闇に差し込んだ「バイク」という光】
息子が不登校になり、塞ぎ込んでいた約1年間は、本当に暗いトンネルの中にいるようでした。
転機は、彼が「バイクの免許を取りたい」と言い出したこと。それを聞いた時、私は反対するどころか「あ、光が差した」と嬉しくなりました。久々に見せてくれた元気な笑顔が、何よりの答えだったからです。
今、彼は私の働く背中を見て「調理師になりたい」と言ってくれています。不登校という時間を経て、誰よりも優しい子に育ってくれました。

【妹:いじめ、地域塾、そしてカナダ留学へ】
娘の不登校は、地域の同級生からの嫌がらせが原因でした。
しかし、兄の経験があったからか、私たちは「前向きな不登校」を選ぶことができました。地域の塾長先生など、たくさんの大人に支えられ、娘は小6の1年間を充電期間に。そして中1から英語を特訓し、現在はカナダへ留学しています。
「日本の学校が合わなければ、世界へ行けばいい」。そんな選択肢を、身を持って実践しています。

【母として:住居兼店舗への改築】
仕事と子育ての両立は、綺麗事ではありません。一番しんどかった時期、私は思い切って店を改築し、生活スペースと一体化させました。
悩みながらも環境を変え、子どもたちと向き合ってきた経験から伝えたいのは、編集長も言う通り「学校だけがすべてじゃない」ということです。
親が笑っていれば、子どもは必ず自分に合った道を見つけます。そんな「親のリアル」を、ここでは包み隠さずお話しします。


その他メンバー

※他にも多様で多彩なメンバーの協力のもと、お届けしています

・小川 泰知/いち(プロデューサー)

プロデューサー 小川泰知

オンライン家庭教師で数年に渡り「満足&指名率がトップクラス」の経験を活かし、起業を決意。「すべての人が学ぶことで、人生の目的を見つけられる」社会を創造するため、多くの人とタッチポイントをつなぎ”適材適所”をデザインすべくコミュニティ運営にも従事。

・おいも/井最賀 大透(イラスト&グラレコ担当)

イラストレーター おいも 井最賀大透

当時の複雑な家庭環境から、学歴として「高卒」となったことが悔やみきれず、社会人になってから通信教育を利用して学び直し、複数の資格を所得。並行して小学生当時から得意としていた「イラスト」をプロとして継続(※当サイトのイラストすべて)、現在は「グラレコ(グラフィックレコーディング)」も。

・ぜりー(アドバイザー)
高校2年間で不登校を経験し、現在はサイトのアドバイザーとして、また専門学校で「演劇」を学ぶ。
歌が得意だったので、スガヤの「ゼミソングフェスティバル」をサポートする。オンラインの制作チームとして八面六臂の大活躍!
当サイトでも「親子で学ぶ日常演劇術 ※仮」を配信予定(乞うご期待)。

・ヤスコ(ライター)
中学生娘の不登校を経験した母親。経験を活かし現在は教育カウンセラーを目指しつつ、不登校支援団体でのボランティア活動にも参加。「同じ悩みを持つ保護者の方に寄り添いたい」という思いから、実体験に基づいた記事の執筆を行っている


私たちが目指すのは、「再登校(学校に戻ること)」だけではありません

このチームが共有している「脱学校」の思想と、子供たちが社会で生き抜くためのビジョン(Purpose)については、以下のページをご覧ください。

[👉 私たちの理念(Purpose)を詳しく読む]